TEA’s BIBLE
🧊

Cream Down

紅茶のクリームダウン

アイスティーが白く濁る「クリームダウン」。その正体と、濁らせずに澄んだアイスティーを淹れるコツを紹介します。

アイスティーを作って冷蔵庫で冷やしたら、透明だった紅茶が白っぽく濁ってしまった——この現象をクリームダウン(ミルクダウン)と呼びます。味が極端に落ちるわけではありませんが、見た目の透明感が損なわれます。

なぜ起きるのか

紅茶に含まれるタンニン(カテキン類)カフェインは、熱いお湯にはよく溶けています。ところが温度が下がると両者が結びついて大きな粒となり、光を散乱させて白く濁って見えます。これがクリームダウンの正体です。

  • タンニン・カフェインが多い茶葉ほど起きやすい(例:ダージリンのセカンドフラッシュ、アッサム、濃く出るウバなど)。
  • 急激に冷やすほど起きやすい(ゆっくり冷えると大きな粒に成長しやすい)。
  • 濃く淹れすぎたときも起きやすい。

濁らせない5つのコツ

  • 氷へ一気に注いで急冷する:熱い紅茶を大量の氷に注ぎ、一気に冷やすと結合が進む前に温度が下がり、濁りにくくなります(ゆっくり常温で冷ますのは逆効果)。
  • 水出し(コールドブリュー)にする:低温で抽出するとタンニンがほとんど出ないため、そもそもクリームダウンが起きにくい。澄んだアイスティーを確実に作りたいなら一番おすすめです。
  • 渋みの少ない茶葉を選ぶ:ニルギリ、ディンブラ、ヌワラエリヤ、セイロンブレンドなどクリアな茶葉は急冷でも濁りにくい。
  • 砂糖を熱いうちに加える:抽出直後の熱い状態で砂糖を溶かすと、タンニンの結合が抑えられ濁りにくくなります(ガムシロップでも可)。
  • 濃く出しすぎない:規定より極端に濃くしないこと。

もし濁ってしまっても、少量の熱湯を差すと一時的に透明に戻ることがあります。風味には大きな影響はないので、気にせず楽しんでも大丈夫です。

ダージリンはアイスにできない?

ダージリン(特にセカンドフラッシュ)はタンニンが豊かで、熱湯で淹れて急冷する方法ではクリームダウンしやすい茶葉です。一方で水出しなら低温抽出でタンニンが出にくく、澄んだまま香りを楽しめます。とくに繊細なファーストフラッシュ(春摘み)の水出しは、ダージリンをアイスで味わう定番の方法です。

つまり「ダージリンはアイス不可」ではなく、急冷アイスは避け、水出しで楽しむのが正解です。

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